目の前のチャンスをわざわざ見逃してしまう経営体質

事業の目標を考える上で、自身の人生の目標をもっていれば、経営においてもブレない!
ブレないということは、黒字化、安定化、拡大化への経営判断、意思決定が迷わずに迅速にできる。
というのが前回の内容でした。
こんにちは!建設・専門工事・製造・ガテン系事業の経営サポートに特化した元請体質変革プロデューサーの山口です。
その経営判断、意思決定のスピードが速くなるお話です。
とある社長さんは、経営は難しい、上手くいかない!とぼやきます。
なぜ、そのような難しい局面が出てくるのでしょうか?
まず、経営者である「社長」の真の仕事は「意志決定」業であることを知らない?といえます。
つまり、難しくしているのは、社長自身の問題でなんです。
人生の目標、事業の目標を明確に持たないと、その時、その場で考え抜いた挙句の果てには、また同じミスを繰り返す・・・パターン。
もし、社長が、この「意志決定」が大変だと思うなら、会社が達成すべきゴールまでの道のりに、予め用意した迷わない「ロードマップ」を作っておけば、途中の寄り道やトラップにはかからないはず。
社長が、こうしたい!ああなりたい!という「想い」「将来像」
あのドリームズカムトゥルーの「未来予想図」を描いておく。
これをどのように、全体的に、段階的に、本質的に描けているかがポイントです。
建設系の会社は、これらの理論的思考がどうも苦手、「計画」とは程遠い、経営体質になっているのではないでしょうか。
「未来予想図」のイメージを事細かく描き、その箇所に成すべきワードが明確に言葉化されていれば、
その予想図という名のロードマップに登場する、あらゆる不要な選択肢(迷い道の方向路)が少なくなり
迷わない分「決定力」「決断力」早くなる!という想定です。
つまり経営が加速する!!ということになります。
実は、この「・・・力」の「力」とは、人の成長を意味します。
あの人は、洞察力があるな~
この人は、先見力をもっているね~
とか、これは、はじめから人に備わっているものではありません。
人が目的、目標をもって努力するから備わっていくものです。
ならば、経営力を上げるには
現場であれこれ指示する仕事に追われる日々を卒業するために、この決定力を唯一の社長の仕事としての意識を改めて努力していけばきっと
力をあげていることに気づくはずです。
これを先のばししていると、ずうっとその多忙の毎日がまとわりつき、本来の「決定力」が劣っていきます。
劣っていくと、どうなるか。
それは、目の前のチャンス(商機)をわざわざ見逃してしまう、いつも元請け依存の経営体質にどっぷり浸かってしてしまうことになります。
私は、この経営体質を「下請け体質」と呼ぶことにしています。
つまりここから、抜け出して自らが「元請け体質」へ変革することをお勧めしています。
あれこれ、決める事が多いという社長もいますので・・・・
以下の図は、それを整理して優先順位を決めるヒントとしたフォームをご紹介します。
迷いを払拭して、突き進む姿を社員は、社長にいつまでもついていくでしょう。
「重要性と緊急性のポジショニングマップ」