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ごあいさつ

「つい最近工事が始まったと思ったら、もう完成してる！」
建設現場の横を通りながら、あっという間に建ってしまった建物に感心する・・・多くの人がこんな経験をしたことがあるのではないでしょうか。

地震大国の我が国において、耐震基準を満たす安全で丈夫な建物をこれほどスピーディーに作れるのは高い技術があるからこそ。
個人的に建築に興味を持ってよく観察している私としては、短い工期で次々と完成していく建物を見るにつけ、素人ながら日本の建築がいかに優れているかを実感しています。

この日本の建築の根底を支えているのが“現場で働く人たち”です。

ところが、建築業界の構造的な特徴もあって、施工会社や現場の職人さんにスポットライトが当たることはあまりありません。
建設費用が数十億円にものぼるような大きな建物が完成したときも、そのお手柄はテレビCMでもよく目にするような大手ゼネコンのもの。
実際に、厳しい工事スケジュールをこなすために、昼夜問わず無理をしながら作業をした下請け・孫請けの企業の名前が紹介されることはまずありません。
それどころか、工事完了後に及んでも何かと施工費用をたたかれたり、支払いが遅れて資金繰りに苦しんでいる会社もあるほどなのです。

私は20年以上のコンサル経験を通じて、下請けの建設・建築業者の多くが、こうした理不尽とも言える状況に置かれていることをひしひしと感じました。
建築に興味のある私からすれば、現場でものづくりを行っている人々はとてもリスペクトすべき存在です。
だからこそ、この状況がすごく悔しかったのです。
確かな技術があるのだから、現場の仕事はもっと実務に見合った評価を受けるべきだし、その評価に基づいた報酬が支払われれば会社は潤うはず。
その結果、賃金が上がり、職業的・社会的な地位が向上すれば、職人不足の問題も少しずつ解消していくと思うのです。

こうした想いに加え、もともとガテン系の社長とは話が合って相性の良いことが多かったので、その経験が後押しとなり、2015年より建設・建築業を専門にコンサルを行うようになりました。

もちろん、決して下請けであることが悪いと言いたいわけではありません。

ただ、一社でも多くの建設・建築会社が、無理をすることなく安全にのびのびと仕事ができるようになってほしい・・・、そして実際の努力と技術に見合う評価を受けていただけるようになってほしい・・・これを突き詰めていくと、必然的にこれまでの元請けからの受注だけに頼らず、下請けを脱却していく道筋が見えてくるということになるのです。
ですから、私はこれを使命とし、下請け脱却プロデューサーとしてこれからも一人一人の社長に真摯に向き合い、精一杯サポートしていきたいと考えています。

私の夢は、「新しいビジネスを創り、世界でも通用する社長を一人でも多く世の中に輩出すること」です。

そのためには、先ずいまのマンネリした下請け事業から脱却することに挑戦して、真の企業家に変貌する所が、本当の意味で真の経営者としてのスタートとなります。