赤字工事を未然に防ぐ方法とは?建設業の知恵袋!
下請け脱却請負人の山口晴一郎はるいちろうと申します。
今回は、建築業にちょっと、ありがちな「赤字工事」「赤字受注」を未然に防ぐ方法についてお話していきたいと思います。
この「赤字受注」というのは、当然、まさか、はじめから、こんなバカなことをする、引き算がわからない社長はいないはずです。
つまり、あの工事は結果「赤字」だった。。。と
あとで確認した結果、その儲け分の状態がマイナスだった。ということ。
では、どうすれば、このようなことを起こさないようにするのか。。
実は・・・これは、受注の入り口、現調・見積もりから出口までの「仕組み」が会社に存在しないという事なんです!!!。
よくあるのが:
「○○工事一式・・・・・・○○万円」
のような、アバウトすぎる請求書を毎回だしていては、だめです。
まずこれを改善するところから初めてみてください。
また、こういうのもそうです。
先に受注だけとってきて、あとで、追加のコストや突発なことが、起こって、あとで、それを請求できない状況だと、どうしても赤字になります。
ご経験あるかとおもいます。・・・
あるいは、見積もりを出して、値をもっと段を下げるように言われた。とか
また、施工が終わってから無理くり値引を頼みこまれた。などなど~あったとしましょう。
そこでやむを得ず、値引して受注すると
これも場合によっては、これはですね。
「損益分岐点の原理」(元会計人)からすると、すぐに赤字になってしまいます。
かといって、今回は、断って、次の受注を待つとするか。。。。。
でも、大事な元請けさんとお付き合いしていかなくてはという
感情も働いてしまって。。。。。断れないでいる。
もう居ても立っても居られないいられないですね。
これが、赤字工事を起こす原因です。
では、どうすれば、いいでしょうか。
今回は、そのうまくいった、仕組みづくりに成功した事例を簡単ですがその方法をご紹介します。
これは、中々言葉で説明するよりも、この図を見てもらうと分かりやすいので書いておきました。
ご存じのとおり、各工事には、いろんな施工で、コストの内容が変ってくるとおもいますので
そこを一つずつの現調を吟味して、何種類の施工メニューパターンをつくることで、
この現場は厄介だからコストがかかるとか
この現場は、人工が抑えられるから利益は取れるとか
いろんなケースで変わる、施工データをつくっておくことで、ほぼほぼ、粗利のマイナス避けられます。
以上、ただし、これらを後回しにして、なかなか着手できないでいるのは、
やはり「下請け」の経営体質から抜け出せないという証拠です。
ということで、先ほどの、「断れない」理由があって、この状態を続けている場合も、この下請け体質の中でも
超やばい状態といえます。
もし、このような体質でお悩みの社長や幹部の方、その脱却の重要性に気づいてほしいと思います。
一つずつ地道にやっていけば、必ず、脱却できます!!