経営の仕組みがつくれない社長必見!その奥深い理由とは?
中小企業の社長は「経営」という重責を担っているためこの先お金が残らない、増えないとなると最悪なことにもなりかません。
一方で世の中はものすごい勢いで、オンライン、AIからDXへ高度なシステム化が進み、経営も益々その機能を持ち合わせないと置いて行かれる時代となりました。
ストレスがたまる、本当に“参るが溜まる”(マイルがたまる)といった所でしょうか。
世の中の変化を「外部環境」と呼ぶ事として、では社内環境これを「内部環境」と呼ぶとするとこれもまた、ストレス、イライラが溜まる事が多くあるのではないでしょうか?
多くのコンサルタント(会社)が「経営には仕組みが必要です」と提唱しています。
私もその内の一人です。その理由として、先ず
・ムダムラをなくすための「効率化」の問題
・あの人がいないと仕事ができないという「属人化」
・いつもその場で対処する「ルールや習慣化」の存在の有無
・そして経営理念など考え方に基づいた再現性を生む「型づくり」
などの問題が一般的です。
これらが仕組みとして確立していれば、経営は上手く舵取りができるという寸法です。
もっともこれらは、決算など経営成果を省みて気づくことです。
すなわち目に見える顕在的な理由があるからと言えます。
がしかし、実は目に見えない潜在的な理由も「仕組み」をつくる上で重要な要素があるという事を知る必要があるんです。
これを知れば、きっと直ぐにでも「仕組み」構築へと、はじめの一歩を踏みだすこと間違いないでしょう。
なぜか?・・・この根拠となるお話を私のプロフィールにも書いてあるサラリーマン時代の経験や30から35歳まで5年で9社もの転職転落人生を送ったときのエピソードと、といままで接してきたクライアントの例を入れて解説していきたいと思います。
事業が上手く進んでいるときの状態
よくあるケース、例えば起業(独立)して事業をルンルン始めていくと最初はここぞとばかりに頑張って仕事がもらえて、少しずつ儲かっていきます。
するとスタッフを雇い、手伝ってもらえるから「助かるな~、ずっとここで働いてほしいな~」と毎日うれしくて仕方がないほど仕事がはかどっていきます。
こういったことは皆さんも経験があるはずです。
事業が上手く進まなくなってきた状態
ところがある程度、時間が経つと、人(社長)は欲があるので、そのスタッフにもっと違う仕事、もっと覚えてもらいたい仕事がでてきます。
※この時に現れる感情:それは、もっと覚えたらもっと仕事が好きになってもっといい人材になるに違いない!という錯覚に陥いります。
もちろん初めは丁寧に教えます。(教えない人もいますが?汗)
ところが、その教えた仕事が少し難しかったのか上手くできない、それどころか最初に覚えた仕事でさえもミスがだんだん多くなってくる。
すると社長はイライラが募り、ストレスが溜まった状態になって、挙句の果てにはキレてしまう。
これが続くと、せっかく入ったのに辞めてしまい、覚えてもらってやってくれた仕事をまた自分がやることになり、また最初からやり直し・・・
これが悪いスパイラルを起こしてしまうのです。
そしてまた、次のような状態が起きてしまう原因もよくあります。
社長は以前雇われていて、その時はエースと呼ばれ仕事ができる人、このままいけば出世街道まっしぐら!
そこでは、そこそこの中堅大手で働いているため、一応「仕組み」が存在する訳です。
「早く独立して、もっと儲けてこんな安月給の会社なんかみ返してやるぞ~」
みたいな・・・意気込みで経営者になった途端
そこに「仕組み」の重要性に気づかず、それを度外視したためいけいけどんどんやっても上手くいかない。
雇われている時はエースでも経営者としてはズブの素人で失敗するパターン(これは私も同じです・・・)
つまり、ここで言いたい事とは:
経営者は、会社を上手く運んで行くイメージを
「ヒトを自分の思い通りに、動かそう」
として無意識に、独裁者的に事業を進めようとする習性が働いてしまいます。
ま、当然といえば当然です。
自分の理想を描いた事業を進めていくわけですから、要はそれが必ずといってもいいほどに「壁」にぶち当たります。その壁にぶち当たった時にこの「習性」に気づけるかどうかについてを今回お話しています。
実はこの思い通りに動くはずが上手く行かないストレスが、次のストレスを生み、つぎからつぎへと雪だるま式に会社内に諸悪をつくってしまうのです。
ところが、この習性でもって事業を進めていく中で、偶然ラッキーも時にはあります。
その動きが、思い通りに順調に運べば、問題なくハッピー!と感じるわけです。
このような時は、社員があれを上手にやってくれたら助かる、その契約をちゃんと取ってくれれば、あの工事を時間通り予算通りこなしてほしい
という社長の自らの観念が潜入して、無意識に人を動かそうしている状態です。
それが阻害されず、思う通りに行くから、心地がいいんです。
ところがどっこい
よっぽど気が合う人以外は、ヒトは「自分の想い通りには動かない」
のが世の常です。
人を動かそう、動かそうとするばかり(それが想い通りにいかないから)かえってフラストレーションがたまり、やがて自分がその状態を顔や態度や言動に現れてくる。
どんどん悪い環境を自ら作ってしまっているんです。
するとどうなるか?・・・・社員はそれをどことなく感じて、陰口をたたき始める。
最悪は社内の風土が悪くなる、観葉植物を買って置いてもすぐ枯れてしまいます。(*これは汚い言葉を発していると植物もそれを感じてとってしまうという現象事のこと)
私は趣味でよく寺社仏閣を旅しますが、あるとき、たしかこんなような事を書いた札がありました。
「たったひとっの仏頂面(ぶっちょうづら)が、家中のみんなを暗くする」
です。
ですから、経営者人の上にたつひとはこういった振る舞いもきをつけなくてはいけませんね。
つまり、これこそが目に見えない「仕組みが必要な潜在的な理由」です。
もう少し、似たような失敗事例をみていきたいとおもいますが、心当たりがすでにある方は心臓に悪いかもしれません(笑)
偉くなると外に出たくなる現象
この話は、私がサラリーマン時代に体験した上司の話しですが、当社の場合、殆どが建設業関連業の社長が多いので、この話を置き換えてみると、先代から引き継がれて間もない後継社長が、技術こそは敏腕の職人社員を持つような会社が該当するかもしれません。
私の会社勤務を含め会計事務所の時の話です。
いわゆる中間管理職の時に見た部長像はというと、デスクにどっしり座って仕事しないリーダーシップのない上司が多かったな~という話です。
毎年4月は人事異動の月、昇格した新部長はというと、まあよくぞこんなのが部長になったもんだと、愚痴を肴に同僚とよく飲みに行ったもんです。
部下(私のポジション)から言わせてもらうと、権力だけかざして好き勝手、自分の出世ばかり考えて、部署全体を見渡せない、良くして行こうとも考えない、威張ってばかりのタイプです。(ここはテレビドラマと一緒ですね)
一方別のタイプもいます。
それは「こんな僕が部長になって申し訳なさそうな」ちょっと気が弱いタイプです。
このタイプも困ったもんです。
昔のオフィスレイアウトは、机を向き合わせて2列をつくり、その先に直角に合わせて上座に配置されたのが部長席です。
この上座になんでなのか、居ても立っても居られず、しょっちゅう外出する。
今回は前者よりこの後者について、前職の会計事務所の所長を例にとってみたいと思います。
まあ、唯一違うところは「申し訳なさそうに」は流石にないとして、やはり、良く外出するタイプでした。
もちろん外出する際はどこそこへ行ってくるは当然。
逆に言わない時、職員だれもがわからない時、これは困ったもんでした。
そこで問題なのはここの会計事務所には職員を一人前に育てる「育成システム」がないことでした。
当時番頭さんのおばさんがいて、そのおばさんは、新人が入って教えてもすぐ辞める、を繰り返していました。
私は15年もいたのでそのおばさんには感謝しています。
例えば求人募集で事務職の女性スタッフの教育について、やはりそれを繰り返していたおばさんの事を私は目の当たりにしたものです。
その苦労を知らないはずもないのを承知で、いつも逃げるように(当時の感情表現です)外出するわけです。
いかかでしょうか、このケースに似たような心当たりはないでしょうか?
実はこのようなクライアントの社長もこのようなタイプの人が少なくなかったんです。
ここで言いたいのは、「外出」を「現場」に置き換えてみるとイメージが沸くかもしれません。
そうです!
内部体制を良くするための「仕組み」を作ることから目を背けて外に出てしまう。
挙句の果てには、そのような目を背けているわりに、あーでもないこーでもないという文句ばっかり言っているパターン、これも
社長がいなくても、「これぐらいやっとけ」とか・・という勝手に「人を動かそうとしている」状態です。
最悪な上司です。いますよね。
そうではなく、逆にこの「仕組み」を作っておけば別に外に行こうが何しようが、最高責任者、社長だからやっていいんです。
社長像の理想ということです。
この状態に来るまでが大変という事です。
この題目の「偉くなると外に出たくなる現象」とは
ある程度までくると「人は思い通りに動いてくれるから、なんとかなるか?」
といって、内側に目を向けず外で
「うちには優秀な社員がいるからあ」とカッコばかりつけてしまう現象です。
これを繰り返す、あるいは放置していると、部下たちからブーイングの嵐を浴びて社内の空気が悪くなっていきます。
悪い言葉が社内を飛び交います。
社長がいないと社員は遊び惚けて給料泥棒ばかりか観葉植物までもが勝手に枯れてしまう法則です。
こうならないためにも
きちんと社員が成長、やりがいを持って自ら動く環境、仕組み(システム)を作っていくことが
社長がいますぐ取り組むべきマストの仕事だからです。
先程の「育成システム」のことです。
まとめ
私は30~35まで5年で9社(実際にはそれ以上)もの転職人生を送ってしまったのも、ヒト、つまり転職先の社長に
「私をもっと買ってもらって、いい仕事をさせてくれないと、せっかく私を雇ってもうまくいきませんよ~」
とまで、かなり高を括っていたんです。
つまり、そこの会社の社長(ひと)に自分の出世を思い通りにさせちょうとした言動です。(今思うとぞっとするぐらいの若気の至り赤裸々話ですしかもその名前を聞いて知らない会社ではないばかり(汗)、
そして、9社もの転職・挫折人生劇場です。
流石にいい加減気がつきました。
そうです。
ヒト(他人)ではなく、自分が変わらないといけなかったという事ですね。
それを当てはめた見た時、過去に携わった社長を同じように、このことで悩んでいる方が少なくありません。
結論は、
「人は思い通りに動かない」というのは、俗に言う「世の中思い通りに行かない」
ということの、深堀りしたプロセスを辿った先に、私が得た解釈がこの:
「人を思い通りに動かそうとする」習性を知って自ら動くということです。
「自分の想い通りには動かない」ことを前提にすれば
「人に頼らない仕組み」「社員が幸せになる仕組み」をつくることが経営には当然に必要だということが自ずとお分かりいただけると思います。
また、理解いただけたら幸いです。
このヒトは動かない!前提でもって、社長自らが、仕事の方法、働き方を仕組みで自動的に動かせば、イライラはなくなります。
いつもハッピーになることでしょう。社内は明るく元気に活気づく!
そうなれば、自ずと社長の笑顔が増えて、みんなもハッピーになるわけですから・・・
是非、この状態になる姿をビジョンとして掲げてほしいと思います。
もう一度言います
ヒト(他人)は変えることはできないんです。
だからヒト(他人)ではなくて、自分を変えることはできるはずです。
自分がまず思い通りに動いてみること!
想いとおりに行くと、結果、周りはどうなっているのか?を確かめる事。
どうやって?
①想いとおりに動いてくれて成功するイメージを自社のビジョンや自分の人生を振り返り、将来像を明確にします。
②社員がこうなってほしい、ここは必ず結果だしてもらうように仕事をして欲しい・・・ことを棚卸してみる
③その想い通りになっていく過程を自分でも(やる)経験する=お手本を自らやる
④その結果から「逆算して」そのようになるための過程を「育成システム」として作る
⑤このことを入社前に、条件として、了承合意した人だけを雇う
以上、これらを少なくとも作る必要があります!
すると、これを作っていくうちにもう一度、ビジネスモデルを再考しなくてはいけないということに気づくはずです。
これが決れば、あとは、社長のリーダーとしての「熱」です。
熱でもって接すれば、熱でもって返ってくる!
社員に媚びを売った体裁だけの仕組みづくりはNGです!
いまからでも遅くはないので、やってほしいとおもいます。
これが「社長がいなくても事業が自動的に成長する」ための仕組み構築法の奥深い潜在的理由と考え方です。
そして、当社では、経営には仕組みが必要です!は冒頭に言いましたが、
この仕組みは、「見える化」として提唱しています。
では、この見える化ですが、皆さんはどうイメージされますか?
そうです!見える化ですから、見えないところがあってはいけないのです。
そのためにも一度会社の事業を見える化して見ませんか?
その方法は、ズバリ「図解化」「図式化」です。
このようなテンプレートも会社にカスタマイズして作成するサービスも現在実施しています!いますぐこれに取り組みたいという方は、ご連絡おまちしています。