下請けから元請けに逆転する!二代目の発想法とは?
建築の各種専門工事、設備工事の下請けで営んでいると、必ず悩むのが
いまの経営を続けていくための経営計画や後継問題についてでしょう。
特に、中小の建築業だと、技術は当然あっても、その技術力があるにもかかわらず価格交渉できないでいる。
といった、元請け下請の請負構造から生まれる、成行き経営を今後どうするか
という社長の方針、決定によって左右してきます。
ですから、先ずは「儲かってから考える」という、社長が少なくない!
のが正直、残念な現状といえます。
「ならばその方針決定いつやるの?」と聞いても即答できないでいる。
そこで今回は、中小建築業の経営はどうすれば、この経営計画や2代目としての後継準備など
について日々忙しいお仕事から、手を休めて考えていただくために
まさに今の下請から元請へ逆転させる経営が上手くやっていく考え方・発想のポイントについて:
建設・専門工事・製造・ガテン系事業の経営サポートに特化した下請け脱却プロデューサーの山口がお伝えしたいと思います。
なぜ、下請けのままの状態が続いてしまうのか?
いろんな、工事会社の社長とお話して気づくことは
今の会社を自ら創業し、あるいは先代から引き継いでいる社長など
それぞれシチュエーションこそは違うことはありますが、どちらかというと
建設業の請負構造の文化にどっぷり染まっていて、その今の事業を成長させる会社経営の将来をどうしたいのか?
が、いま一つ曖昧で、具現化されて(でき)ない人が、多いと感じています。
もちろん、現在の業績は順調、まずまず。という会社もあります。
その中で、順調であれば、その利益の使い方(みち)について計画性がない、準備がない。
毎年、決算が近づくと、税理士先生に税金を出ないように頼みこむ、それでもって住民税だけ収めて
しめしめ、みたいな。
つまり、儲かったらその都度一喜一憂するタイプ、例えばこの時こそばかりに、ボーナスを無計画にふるまっちゃってあとで、お金がない!と後悔するケースなど心あたりないでしょうか?
まあ、あまりうるさく言うつもりはいないですけど・・・・これでは、会社など成長はいつまで経ってもできないでしょう。
せっかく、素晴らしい「技術」があるのに、活かせない、伸ばせないでいる。
残念としか、言いようがありません。
こういう場合、弊社では、「経営計画」の策定、今後の「事業の方針」についてをちょっと冷静に考える必要がありますよ!
と。いうと。
でも山口さん、計画作っても、飯食えないっすよ~!
方針決めたって受注がとまったら、先代の顔が丸潰れですやん~!
とかえってきます。実話です。
元請けに変わるための2代目経営のフレームワークとは?
そこで、このようにあまりにも現実から離れてくれない場合
会社の経営課題を先ず、探がして、そして、その問題点は何が原因か、内から外までを考えてもらいます。
そしてまず、その会社の経営課題をいつまでに解消して、その後どうあってほしいかを聞いて
一度書き残してもらいます。
次に、社長の「人生」についてのフレームワークをお願いしています。
*フレームワーク:人生を1枚の紙に当社が考案した体系化したストーリー、夢、目的などを可視化した枠組み図に書きこむ事
このフレームワークは面白くて、気づきも多い!
「経営」は、会社も「人生」も経営しているという発想をもってもらい、
先ず自分の将来、人生こそが一番である!ことの気づき、そして会社が向かう先のゴールの姿とは?
といった、フレームワークを楽しんでもらいます。
すると、過去から現在そして未来(残りわずか・・・)その過程をリアルに描くことができます。
意外にも、このワークで、目が覚める社長や、おろおろとペンが止まってしまう社長を何人も見てきました。
これは、本当に「はっ」と思うのでしょうか、建設業の会社の社長である前に、一人の人生
つまり自分自身について、じっくり考えたことがなかった。
これこそ、成行人生、流されて生きてきたしまった~人生といえるのではないでしょうか。
実をいうと、私もこの「人生」のフレームワークを体験した時はサラリーマンでした。
ご存知の通り日本は、欧米のように「起業家精神」などを持ちあげる企業文化がまだまだ浸透していない。
しかし、このフレームワークは、まさにサラリーマンであっても人生が先ずどう考えるべきか、どのような戦略で成すべきなのか?
(決して大袈裟ではなく)
このフレームワークはというと、「人生を企画する」思考を養うものなんです。
人生を企画すれば、同時にいまの事業も成功させていかないと、人生は共倒れです。
人生はうまくいかなくても、事業はうまくいくことはありえません。
つねに、幸福~成功というロードを走る「事業“車”」を完成させ、磨きながら、全快で進んでいかなければならない。
どうすれば、フレームワークが活かされるのか?
そのために今の事業をどのように運んでいくのか?どのよう道を走っていくかという、ナビゲーションを事前登録、つまり、人生の企画するフレームワークの「最終ゴール」というフレーム内に書き込むする必要があります。
正直私は、今でもこれを何回もブラッシュアップして、事業のアイディアを出すことを心がけています。
どうすれば、
「忙しい社長をセミナーにきてもらえるだろう?」
どうすれば、
「手を休めてもっと経営に向き合ってくれるだろう」
と日々悶々としているんです。
本当に皆さんのと同じ、経営者は悩みがつきません。
そして、人生のフレームワークが終わったら、今度は、先ほど書き残しておいた、経営課題の番です。
例えば、・資金繰り、・社員の育成、・下請け脱却、・古参退治、お局経理部長、一人見積り作成、待ち受け営業などなど
下請け工事にどっぷりつかっている企業は、例えると少し乱暴な表現ですが、ブルーカラーのサラリーマンといえるのではないでしょうか。
会社を経営していく立場のくせに、言われた案件を朝早くから夜おそくまで、頑張ってこなしている。
なぜなら、そもそも自分たちのお客様は誰か?
そのお客様をなぜ創造しようとしないのか
なぜ、従業員を育成しないのかが、一番の経営の考え方の違いです。
実はこの「経営課題」も「人生を企画する」フレームワークと同様の手法を用いていて、クライアントの経営者がこのフレームワークで、課題を解消させるための行動をスタートさせています。
難しいことはありません。
むしろ楽しい、大いに発見あり!です。
だからこそ、こんな理由からも、中小建設工事会社の社長に、この「人生を企画する」の考え方、作り方の発想法を取り入れていただき、
経営課題についても、取り組んでいってほしいのです。
ちなみに、コロナ前は、商工会議所で「事業計画策定セミナー」の一節にこの説明を入れてやっていました。
そして、またこれからも、このコンテンツをバージョンアップして開催していこうと
現在作りこんでいるところです。
(少々お待ちください)
これこそ、「下請け脱却」の究極の「発想方法」として伝授していきます!
ので乞うご期待!
逆転発想法のまとめ
ポイントは、とりあえず、一旦現場から離れて、手を休めて「自分の人生を振り返る」、「夢は」「どんな目的」、「最期はなんて弔辞を読まれたいの」
この「人生を企画する」フレームワークを経験されたクライアントの、後継間もない
ある社長さんは一つの大きな結果を出しています。
自分の過去から現在、そして、将来の姿をイメージしたら:
「どんどんとやるべき重要なアイデアが思いついてくる」
「フラフラしていた人生軸、ビジネスの方向性が定まった」
と言うのです。(某解体工事業の2代目社長いま36歳?ですが)
「人生の企画する」フレームワークを作りながら、考える社長は、本来、持っている「夢」(ゴール)に向かって走ってきた事を思い出すんだそうです。
つまり、立派で大きい「夢」をもっていて、その夢はどう叶えるのか?です。
恐らく、このフレームワークをやった人は気づくでしょう。
夢は:2つのタイプがあります
・ベンツに乗る ・別荘を買う ・海外に店をだす ・業界を変えてカンブリア宮殿に出演する など
つい、自分に返ってくるプライベートのテーマが多く出てくるでしょう。
もちろん、このような夢をもつことはおかしいことではありません。
しかしこれらが、新たに会社を起こした、あるいはこれから後継する経営者にとって勘違いした「夢」であることを実感できるはずです。
本当に大事なのは、ビジネスは社会貢献を意図した、成し得ている存在でないとだめです。
B to C であれば:「お客様のフラストレーションを解消することに成功した」
つまり:
不満足、不便、不快、不安を取り除くための「ビジネスアイデア」を新たに創り出す。
発明することです。
今の自社の工事の施工品質やアフタアーフォローなどのサービスを付加価値できることをじっくり考えて商品化したい!
そんな、2代目経営者からのお問い合わせをお待ちしています。