建築業!属人化を解消しないで下請け脱却は無理?
下請け工事会社が、創業3年ともなるとありがちな、売上こそは、そこそこ伸びてきたが、元請けさん毎に、工事・設計を担当制にしているため、社長が見えない所で、悪さを始める社員がいる。
挙句の果てには、横領まで働き社内はもう空中分解寸前。
こんな恐ろしい経験?まさか、まだこのような状態が続いて、毎日ストレスを抱えてはいないでしょうか?
社長が、現場に行けば行くほど、管理ができず、「早く現場は、社員に全て任せて、オレ(社長)は「経営」に専念したい!」
では、どうすれば、このような状態を解消、壊滅するにはどうすればいいか?
建設・専門工事・製造・ガテン系会社の経営サポートに特化した元請け体質®変革プロデューサーの山口はるいちろうです。
いわゆる「属人組織」からの脱却ですね。
といっても、いきなり、明日から属人化の組織体制をやめて、「見える化」の組織に変えます!
といっても、同じく、これも簡単には変わることはできません。(;^ω^)
しかし、もしこのような状態が、本当に今存在するのであれば、早急に現状をチェックして、早急にこの悪い腫瘍を取り除く「手術」をしないと本当に危ないです。
つまり、新しい会社組織を、もう一度作り直すしかないのです。
そのやり方が、実は「ビジョンメイク」と言われるものです。
その「ビジョンメイク」をわかりやすく伝授するために、新しい試みで組織づくりに成功したあるメーカー下請け設備工事会社を例にお話ししていきたいと思います。
そもそもなぜ、属人化が会社経営にとってNGなのか?
一般的にいうと、建設・建築業界は、「職人さん」と言われる、腕に技術をもつ方々で構成されているといってもいいでしょう。
また、建設業に限らず、飲食店などもそうです。
つまり、その技術が中心になって、競い合って、儲けているわけです。
そうなると、どうなるか、その技術が上にいけばいくほど、人は天狗になり、それを無償で、周りに、わざわざ公開しない現象がおこります。
つまり、自分のスキル上位を独占、維持しようとする働きがおきますね。・・
もちろん、これら全てが悪いことではないですが、会社経営ともなると、はじめはよくても、後々長続きしません。
長続きしないということは、会社は潰れてしまいます。
まず1つ目の諸悪は、人は天狗になると、どうしても自意識過剰になり、そこで成長がストップします。
会社経営の死活問題は、この成長が止まった社員が増えてしまうことです。
2つ目は、部下や新人に仕事を教えるということが、安売りしてしまうことになるという勘違い。
個人経営ならともかく、非雇用者という社員であることを忘れ、自分がこの会社の売上をつくっているんだ!
ぐらいに、なぜか自分の立場が、勝手に経営者である「社長」を追い越している状態に陥る勘違いです。
・・・?・・・・それって「あいつ」だよなあ・・・っと、など経験ありませんか?
このようなことが、属人化の組織であり、この状態のままだと、それこそ取り返しのつかない事にもなりかねません。
つまり、こういうことです:
「あなたの会社には、優れた技術はあっても、儲ける技術がない」
ということです。
儲かる技術とは「仕組み」のこと
属人化から、脱却する方法は、会社が利益を残していく「仕組み」を構築する必要があります。
では、「仕組み」とは?
何か当たり前のような、仕事の「やり方」みたいに考えられがちですが、ここが実は、大切なポイントです。
会社は、儲けたお金で、事業を成長・拡大していきます。
ならば、当然お金が残っていかなくてはいけません。
このお金が残る(儲かる)(利益を捻出する)「仕組み」のこと。
つまり、儲かるシステムをつくることなんです。
身近にある「牛丼屋」さんを思い出してください。
いつも決まった形のカウンターの席に座って、決まった形で接客して、オーダーして、決まった形でお会計する。
ハンバーガーショップも同じですね。
ある時、近くに、味は美味で、手ごろな値段で、店員さんは愛想がよくて、みたいな居酒屋ができたので、早速、常連になろうと思い、次に行ったら、なぜか、同じ店員さんだったんだけど、超感じ悪かった。
まあ、味がいいからと想い、また次に行ったら、開店時間になってもお店が閉まっていて、少したってオープンした(悪天候だった)。
今度は、味が薄かった・・・・・あ~、もうくるのやめた~。
こんな経験、ないでしょうか?
システムは、提供する方も、される方も、同じ形で稼働していないことには、儲かる「システム」とは言えません。
これが、儲かる=利益を捻出する「仕組み」です。
3回目でお客さんが離れていくのは、皮肉った言い方をすれば、儲からない「仕組み」です。
その店主にとっては、やっと人生で手に入れた自由なオーナー(経営者)という、自己満足にすぎないのです。
仕組みづくりに着手すべき方法の5ステップ
メーカー下請け設備工事会社の例です:
この会社の社長は、実際に属人化で悩んでいましたが、やっとの思いで「仕組み」づくりの重要性が、腹に落ちて、現在は、社員を2名採用して、現場作業も減りはじめ、マネジメントができるようになっています。
現在は、事業再構築補助金の採択を受けて新計画に邁進中です。
ここだけの話ですが、実は3年かかりました。
どのように、「仕組み」をつくるかの、一番のポイントは、なんといっても:
社長の「新しい」ビジョンと「新しい」ことへの挑戦
しかありません。
一旦腐ったものを新たに創り変えるのは、なんといっても、経営者の「勇気」と「覚悟」が必要です!
これがあればできます。
古くさい属人化から脱却したいのであれば、今の悪い腫瘍(風土)を捨てて、新たに創る事です。
経営理念、ビジョンを再考再制作してみましょう!
特に、建設・建築業では、先代の「理念」を掲げたところもありますが、これを良ーく考えて、本当にいまの時代にあってるのか?古臭くないか?・・・・・はて、どう思いますか?
ファインプロジェクトは、まさに2代目後継者が、本気で会社を変革することを応援しています!!
経営をもっと、面白く、楽しんで、スマートに!をモットーとしています。